対話型音楽鑑賞授業のアイデア:対話を核にした授業~1年 越天楽~
まず、音楽だけを聴取した後で、クイズを出します。「どこの国の音楽ですか?」「いつの時代の音楽ですか?」「何という曲ですか?」と聞いていくうちにだんだんと当たらなくなっていく。もう1度聴いた後で「使われている楽器を1つ書きましょう」という。中には尺八(江戸時代の楽器。越天楽はもちろんもっと以前の音楽)なんて書く生徒もいて、「日本の音楽」との思い込みとそこからの既知の知識から、きちんと聴き取れていません。生徒はだんだん興味をもってきます。
そこで、今度は、ヴィデオで演奏を視聴します。「わかったこと・きづいたこと・おもったことを箇条書きで20個書きなさい」と言います。その後、グループで書いたものを発表しあいます。同じことを書いた人が1人いたら○、2人以上いたら◎をつけます。各グループで◎が付いた意見を全体に発表します。その事例について教師が解説すると、生徒は興味をもって聞いています。
それから、ヴィデオでの楽器の解説を視聴し、改めて演奏そのものを視聴してから感想を書きます。最初に書いた箇条書きの内容に比べ、楽器の音色やテンポ、メロディーなどの音楽を形づくっている諸要素について書いてあることが明らかに多くなり、聴き方に広がりが見られました。
(ここまでが「発見型」ですね)
次の時間には、生徒が書いた感想を、音楽を形づくっている諸要素の視点から分類してみます。自分が気付かなかった指摘を読んだりすると生徒はもう1度聴いて確かめたくなります。
改めて聞いた後、実際に唱歌を歌ってみます。実際に活動をすることで、聴き方がより実感を伴ったものになります。
そして、グループで話し合いながら分類した表に改めて気付いたことを書き込んでいきます。
(ここまでが「吟味型」ですね)
そして、越天楽の紹介文を書いてみます。その後、書いたものをお互い読み合い、自分なりの聴き方の変化や他者の聴き方の違いを知り、今後の学習に生かしていきます。
(ここまでが「批評型」です)
あまりよい例ではないかもしれませんが、学習の段階に応じた授業タイプを用い、題材の中で一貫して対話を有効に用いて、鑑賞の能力を高めようとした1つの試みです。
「対話型音楽鑑賞授業」、イメージできたでしょうか…?
2011年8月15日月曜日
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