対話型授業のイメージ①対話をヒントに音楽を形づくっている諸要素を聴き取る ~1年生 アジアの音楽~
・どこが対話型か?
普段聴き慣れていない音楽から、音楽を形づくっている諸要素を聴取するというのは、子どもたちにとってなかなか難しいことのようです。この、「経験がない」点を逆手にとり、自由に感想を述べ合うようにすると、教師も気付かないようなところまで気付く生徒も出てきます。そんな意見を参考にして改めて聴き直してみると、より聴き方が深まるようです。
・実践の概要
生徒は前の時間までに、日本の「箏」についての学習を終えていました。「さくらさくら」もある程度ひけるようになるなど、意欲的に取り組むことができました。
そこで、音声だけで、「箏」と「カヤグム(韓国)」「ヤトガ(モンゴル)」「グージォン(中国)」を聴き比べてみました。どの楽器も「箏類」に分類されるものです。「どれが日本の箏かわかるかな?」とアトランダムに聴かせてみました。初めは自信満々だった生徒も、いろいろ聴いているうちに自信がなさそうになってきました。そして、箏以外の楽器は一体どんな楽器なのか興味をもったようです。
今度は、楽器を1つずつ取り上げ、ゆっくり聴く機会を設けました。まず、音声だけで聴きます。生徒に感想を聞いてみると、箏と比べて音が高いとか低いなどの音色に注目(耳)していたようです。次に、実際に演奏しているところをヴィデオで視聴します。感想を聞いてみると、今度は奏法や楽器の構造に意識が向きました。
同じようなやり方で、他の楽器についても鑑賞しました。生徒は次第に感想を言うことに慣れてきたようで、3つ目の楽器の時には指名しなくても自分から感想を発言できるようになりました。
このように、自由に感想を出す「ギャラリー・トーク」的な手立てを用いることで、生徒は前向きな気持ちで聴き方の引き出しを増やしていきました。
こうして出た感想をプリントにまとめて配布し、生徒はそれを読んだ上で改めて鑑賞したところ、それぞれの楽器への関心がさらに高まったように見えました。
最後は、生徒が自分の好きな楽器を1つ選び紹介文を書きました。仲間の感想から得たヒントを基に書きあげた生徒が多かったようです。
2011年8月9日火曜日
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