いい曲ってなんだろう…?
自分自身、割と簡単に「これはいい曲だ!」と口走ることが多い。でも「なんで?」と聴かれると、パッと答えられない。「いい曲談義」になっても、「あの曲いいよね!」という話は弾むが、「なぜいい曲なのか」という話にはあまりならないような気がする。感想を述べ合うだけならいいが、「話し合って1曲を選ぶ」というシチュエーションになると、なかなか難しい。 例えば、「学級で1曲リクエスト曲を決めよう」なんて、なかなか決まりやしない。そして、自分が一番悩むのは、「クラス対抗合唱コンクール」の選曲である。先日、少々思うところがあって、いい成績を取っていたり、人気があってよく歌われる合唱曲を並べてみた。そこで気付いたことがある。「カノン進行」が用いられている曲が多いのである。さらに副教材の合唱曲集をパラパラめくってみる。なんと多くの曲が「カノン進行」を使っていることか! ご存知の通り、「カノン進行」を用いてヒットしている楽曲は多い。なんだ、「この曲いい曲だ~」って、カノン進行だったからなのか。15年も教員やっていて気付かなかった。(教えてくれる先生・先輩もいなかったけど) それで、自分の感性で候補曲を選んで生徒に聴かせ、選ばれていたのは「カノン進行」の曲だったのである。反省した。これでは不公平ではないか。全部「カノン進行」の曲にするか、全部「カノン進行」以外の曲にするかしなければならなかった。また、合唱コンクールの審査員をしていて、どうしても「曲の力」が働いてしまう例も出てくる。きっと「この曲いい曲だからなぁ~」と無意識に感じていたのは、「カノン進行」だったのだ。それさえわかっていれば、そんなに戸惑わなくて済んだのだ。では、「カノン進行」さえ使っていればいいのか…? よく言われる「詞がいいから」いい曲とするならば、「いい詞でカノン進行」ならいい曲なのか? だったら都都逸みたいなものじゃないか。それって、本当に音楽を楽しんでいるのだろうか? でも、「カノン進行」を使うと、確かにいいんだよね(笑)それは否定できない…。 いい曲ってなんだろう…?
余談。
卒業式が近い。卒業合唱の定番である合唱をながめていた。正直、何で人気があるのかよくわからなかった。やっと最近気付いた。
歌い出し、4拍ずつの「カノン進行」
次のメロディー、2拍ずつの「カノン進行」。
最後のメロディー、「王道進行」。
ポップスの鉄板のコード進行で作曲されていたのである。
そこに、あの詞がのっかり(素敵だとは思うが、すごいとも思わないのだが…)、あの曲ができたドラマが背景にあり、広まっていったのだ。
もちろん批判するつもりは毛頭なく、それ以外の面でのよさを探せるようになりたいと思う。もし盲目的にこれをいい曲だと思ったら、そうだな、「都都逸的情報過多風な価値判断」という名の鑑賞とでも言おうか、そんな感じになってしまい、それは音楽をきちんと聴いていないような気が資するから。
「いい曲」ってなんだろう…?
2013年8月26日月曜日
どうして「いい曲」と思うのか?
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